一貫したテーマのもといかに継続していけるかということ

ふと今年のTOKYO IDOL FESTIVALのサイトを眺めていて感じたことは、その出演アイドル数の多さである。合計で138組も参加していたらしい。そこにはまるでインディーズのバンド達かと思うレベルでたくさんのアイドルたちが並んでいる。

 

AKB48のブーム以降アイドル業界は大きな盛り上がりを見せた。様々なタイプのアイドルが登場し、しのぎを削っている。そんなアイドル業界とちょっと似ているなと感じるのは、ゆるキャラ業界だ。ふなっしーやくまもんの登場以降、多くの自治体で様々なタイプのゆるキャラが登場した。あまり詳しくはないけれど、全国のゆるキャラ達を対象とした、人気投票的なことも行われているらしい。アイドル業界も、ゆるキャラ業界も一つの大きな転機があり、大きなアイドル(キャラクター)が登場し、それに追随するように多くのアイドル(キャラクター)が生まれ、いまや乱立しているという表現をすることが出来ると思う。

 

この乱立状態のなかで、どうすれば頭一つ抜けることが出来るのかを考えたときに、タイトルにした「一貫したテーマの継続」ということが頭に浮かんだ。ふなっしーはなんかギャーギャーうるさいイメージがあって、乃木坂は清純なイメージがあって、でんぱ組はなんとなくオタっぽいイメージがあって、paletはピュアなイメージがあって…あんまり知らなくてもこんなイメージだよなと、思い浮かべることが出来ているグループは売れていると思う。そういうグループはしっかりとキャラを確立していることが多い。逆に、イメージが湧かないグループは特筆する点が無くて、やっぱり売れてないことが多いなって感じる。どんな人でも、「普通」に魅力を持つ人は殆ど居ない。例えば、元気のない、やる気のなさそうな店主が経営しているラーメン屋さんと、容姿はキモイけど会話が上手な店主がいるラーメン屋さんだったら後者の方が行きたくなる。普通じゃない、その独特のキャラにひかれるからだ。やはり個性であったりキャラクターは重要で、全然そのグループについて知らない人でも、イメージが湧くくらいに雰囲気を、キャラを大事にして継続し続けることがこの乱立状態のアイドル業界を生き抜くための秘訣なんじゃないかと思う。TOKYO IDOL FESTIVALのサイトを見ながらそんなことを考えていたのであった。