ドルヲタが療養期間から得たもの

アイドル甲子園

事の発端は言うまでもなく、1/30アイドル甲子園である。僕はアイドルが好きだ。一日仕事をしている時間帯以外、基本的にアイドルが頭から離れることはない。こんな生活を続けてもうどれくらいだろうか、ピーン1stワンマンからだからもう8か月にはなるかと思う。そんな僕が先月の生き甲斐にしていたのが、そうアイドル甲子園である。アイドル甲子園とはさまざまな地下~若干地上レベルのアイドルによる対バンイベントである。複数のアイドルを一日で楽しめるほか、接触も勿論可能でこれほど楽しいイベントはない。僕は僕史上最高のモチベで臨んだと言っても良いピーン赤坂ブリッツワンマン以降、久しぶりのアイドルイベントともあって並々ならぬ意気込みでこのイベントへの準備を進めていた(メンタル的な意味で)。そして意気揚々と当日を迎える…はずだった

 

記録的な寒波に見舞われた

数日前から日本列島での週末の異常気象について各種メディアが取り上げるようになった。勿論僕の遠征に影響を与えるであろうことは分かっていたけれども、そんなことで挫けるような僕ではなかった。ピーン大阪公演に行くために職場の夏休みを秋まで取っておく、12月4週連続東京遠征、親戚との交流を裏切って赤坂ブリッツワンマンに臨むなど数々の難局を乗り切ってきた僕である。雪などに負けるわけがなかった

 

普通に大雪が降った

朝4時、僕は目覚めた。気持ちの良い朝だったと思う。徐にスマホを取りだし、いつものようにチアーズを起動させる。推しの投稿は昨日のままだ。それでもかまわない。僕はチアチアを真顔で行う、これが日課だ。次に推しのブログをチェックする。ここが僕の一日の活力と言っても過言ではない。推しから生まれた言葉に触れただけで生きていることを実感できる、そんな人生が僕は大好きだ。最後にTLをチェックする。ヲタクが既に起きていた。これもいつも通りの光景だ。かまわない。僕は迅速かつ冷静にTLの情報を処理していった。一通りのアイドル情報を僕に提供し、既にその役割を失ったガラクタ(スマホ)を隣に置いた瞬間、僕の腕がたまたまカーテンに当たって一瞬外の景色が激しく僕の目に何かを主張してきた。あわてて僕はカーテンを開けた。真っ白だった。僕の頭も真っ白だった。

 

結局雪かきしてアイ甲行ってインフルになって休んでる間考えてみた

そろそろ書くのが面倒になってきたので、一気に話を進めると、前述の通り僕はインフルになった。一時的に職を失い、ほぼニートとなり、この一週間アイドルと真剣に向き合ってきた(動画越しに)そこで思いついたことをブログにまとめようと思っていたのである(前置きが余りにも長かった)

 

他人からの逸脱

現代社会はSNSの発達により非常に生きづらい世の中となっている。(もうこのフレーズを何度見たか分からない)多くの人々にとって生きづらくなっている要因の一つとして人間に元来備わっている虚栄心を満たしたい、つまり他人から認められたいとする感情がある。ツイッターフェイスブックインスタという、見る人から見れば意識高い系三種の神器とも呼ぶことが出来るこれらのツールで、自分は他人よりも優位に立っている、他人よりも充実した生活を送っているんだということをアピールする人達は後を絶たない。他人の目を気にして自分の生活を取り繕おうとした結果、本心とは違った選択をせざるを得なくなってしまうところがこの感情の怖さである。

 

むしろ他人の目を逸らしていくドルヲタ

一方ドルヲタはというと他人の目を気にするどころか、他人が目を逸らしたくなるような行為を連発する面白い生き物である。良い年齢にも関わらず〇〇ちゃん大好き!〇〇ちゃんのために生きてる!などと言った狂気じみたツイート、リプを始め(※僕のことです)接触時にはアイドルにがっつき、にやにやしながらチェキを撮り、ライブでは人目をはばからず大声をだし、暴れることが常のドルヲタにはそもそも他人に認められたいといった感情が備わっていない。しかもこれらの行動すべてが心から楽しいといった有様で、毎日がとてつもなく充実していく(※僕のことです)。年齢を重ねていくと社会的地位、実績といった観点から前述の感情を含め、どんどん生きづらくなっていくこの世の中である。プライドを捨て、心から楽しめる趣味を見つけることが出来たのは本当にラッキーだったなと思う。前に呟いたことがあるが、大企業勤めの人間から武勇伝を聞かされても、「それでも僕はアイドルが好き」と僕は答えることが出来ると思う。

 

今を生きていくドルヲタ

今でしょという言葉が僕はとても好きであるが、ドルヲタはまさにこの言葉とおり今を生きていることに他ならない。今応援しているアイドル、グループがいつ業界から居なくなるか分からない状況で、推しが、グループが存在している今という時間は何事にも変えられない貴重な時間である。自分の人生設計は大事であるとは思うが、基本的に未来がどうなっていくのか分からない状態で、今という時間を捨てることはあまりにも時間の無駄であると思う。僕が今とても楽しくて充実していると感じるのはアイドルとヲタクと一緒に今を生きているからであり、別の趣味であれば恐らくその時間間隔は変わっていたことだろうと思う。アイドルは日々がコンテンツであり、成長速度も目覚ましいものがあるから、その時その時のパフォーマンスは二度と戻ってこないと言っても過言ではない。そんな彼女たちの日々から目を離したくないなと思うばかりである(キモイ)

 

実はもう一つ金の使い方を心得たヲタクという項を書こうと思っていたのだが、普通に疲れたのでそれはまた次の機会にしようかなと思う。アイドルについて考えていると言葉がどんどん頭に浮かんでくるのでこれもまた楽しい。残りの休み、僕は相変わらずアイドル動画とツイッターに全力を注いでいこうと思う。