ドルヲタが療養期間から得たもの

アイドル甲子園

事の発端は言うまでもなく、1/30アイドル甲子園である。僕はアイドルが好きだ。一日仕事をしている時間帯以外、基本的にアイドルが頭から離れることはない。こんな生活を続けてもうどれくらいだろうか、ピーン1stワンマンからだからもう8か月にはなるかと思う。そんな僕が先月の生き甲斐にしていたのが、そうアイドル甲子園である。アイドル甲子園とはさまざまな地下~若干地上レベルのアイドルによる対バンイベントである。複数のアイドルを一日で楽しめるほか、接触も勿論可能でこれほど楽しいイベントはない。僕は僕史上最高のモチベで臨んだと言っても良いピーン赤坂ブリッツワンマン以降、久しぶりのアイドルイベントともあって並々ならぬ意気込みでこのイベントへの準備を進めていた(メンタル的な意味で)。そして意気揚々と当日を迎える…はずだった

 

記録的な寒波に見舞われた

数日前から日本列島での週末の異常気象について各種メディアが取り上げるようになった。勿論僕の遠征に影響を与えるであろうことは分かっていたけれども、そんなことで挫けるような僕ではなかった。ピーン大阪公演に行くために職場の夏休みを秋まで取っておく、12月4週連続東京遠征、親戚との交流を裏切って赤坂ブリッツワンマンに臨むなど数々の難局を乗り切ってきた僕である。雪などに負けるわけがなかった

 

普通に大雪が降った

朝4時、僕は目覚めた。気持ちの良い朝だったと思う。徐にスマホを取りだし、いつものようにチアーズを起動させる。推しの投稿は昨日のままだ。それでもかまわない。僕はチアチアを真顔で行う、これが日課だ。次に推しのブログをチェックする。ここが僕の一日の活力と言っても過言ではない。推しから生まれた言葉に触れただけで生きていることを実感できる、そんな人生が僕は大好きだ。最後にTLをチェックする。ヲタクが既に起きていた。これもいつも通りの光景だ。かまわない。僕は迅速かつ冷静にTLの情報を処理していった。一通りのアイドル情報を僕に提供し、既にその役割を失ったガラクタ(スマホ)を隣に置いた瞬間、僕の腕がたまたまカーテンに当たって一瞬外の景色が激しく僕の目に何かを主張してきた。あわてて僕はカーテンを開けた。真っ白だった。僕の頭も真っ白だった。

 

結局雪かきしてアイ甲行ってインフルになって休んでる間考えてみた

そろそろ書くのが面倒になってきたので、一気に話を進めると、前述の通り僕はインフルになった。一時的に職を失い、ほぼニートとなり、この一週間アイドルと真剣に向き合ってきた(動画越しに)そこで思いついたことをブログにまとめようと思っていたのである(前置きが余りにも長かった)

 

他人からの逸脱

現代社会はSNSの発達により非常に生きづらい世の中となっている。(もうこのフレーズを何度見たか分からない)多くの人々にとって生きづらくなっている要因の一つとして人間に元来備わっている虚栄心を満たしたい、つまり他人から認められたいとする感情がある。ツイッターフェイスブックインスタという、見る人から見れば意識高い系三種の神器とも呼ぶことが出来るこれらのツールで、自分は他人よりも優位に立っている、他人よりも充実した生活を送っているんだということをアピールする人達は後を絶たない。他人の目を気にして自分の生活を取り繕おうとした結果、本心とは違った選択をせざるを得なくなってしまうところがこの感情の怖さである。

 

むしろ他人の目を逸らしていくドルヲタ

一方ドルヲタはというと他人の目を気にするどころか、他人が目を逸らしたくなるような行為を連発する面白い生き物である。良い年齢にも関わらず〇〇ちゃん大好き!〇〇ちゃんのために生きてる!などと言った狂気じみたツイート、リプを始め(※僕のことです)接触時にはアイドルにがっつき、にやにやしながらチェキを撮り、ライブでは人目をはばからず大声をだし、暴れることが常のドルヲタにはそもそも他人に認められたいといった感情が備わっていない。しかもこれらの行動すべてが心から楽しいといった有様で、毎日がとてつもなく充実していく(※僕のことです)。年齢を重ねていくと社会的地位、実績といった観点から前述の感情を含め、どんどん生きづらくなっていくこの世の中である。プライドを捨て、心から楽しめる趣味を見つけることが出来たのは本当にラッキーだったなと思う。前に呟いたことがあるが、大企業勤めの人間から武勇伝を聞かされても、「それでも僕はアイドルが好き」と僕は答えることが出来ると思う。

 

今を生きていくドルヲタ

今でしょという言葉が僕はとても好きであるが、ドルヲタはまさにこの言葉とおり今を生きていることに他ならない。今応援しているアイドル、グループがいつ業界から居なくなるか分からない状況で、推しが、グループが存在している今という時間は何事にも変えられない貴重な時間である。自分の人生設計は大事であるとは思うが、基本的に未来がどうなっていくのか分からない状態で、今という時間を捨てることはあまりにも時間の無駄であると思う。僕が今とても楽しくて充実していると感じるのはアイドルとヲタクと一緒に今を生きているからであり、別の趣味であれば恐らくその時間間隔は変わっていたことだろうと思う。アイドルは日々がコンテンツであり、成長速度も目覚ましいものがあるから、その時その時のパフォーマンスは二度と戻ってこないと言っても過言ではない。そんな彼女たちの日々から目を離したくないなと思うばかりである(キモイ)

 

実はもう一つ金の使い方を心得たヲタクという項を書こうと思っていたのだが、普通に疲れたのでそれはまた次の機会にしようかなと思う。アイドルについて考えていると言葉がどんどん頭に浮かんでくるのでこれもまた楽しい。残りの休み、僕は相変わらずアイドル動画とツイッターに全力を注いでいこうと思う。

自分にとって適量の元気が欲しかった

僕がアイドルを好む一つの理由として、自分にとって最適量の元気をアイドルから受け取りたいというのがある。僕も多くのヲタと同様に性格的に消極的な部分があって、ネガティブなことを考えがちなタイプだ。だからこそ、たまにポジティブな感情が物凄く欲しくなるんだけれども、誰かから元気をもらうという単純な目的も、現実世界では達成するのが結構難しかったりする。そもそも、会話してくれる相手が自分には居ないし、いたとしても一方的に興味のない話題を押し付けられたり、会話すること自体に疲れてしまったりして、上手く元気を享受出来ないような場面が現実では多い。

 

でも、アイドルを応援しているとそれを容易に達成することが出来る。曲や動画はいつでもどこでも好きなだけ見ることが出来るし、曲や画面の向こうの彼女たちは僕自身に話しかけてくることはない。だから、特に会話で起きるストレスを全く感じずに元気を受け取ることが出来る。ライブなんて最高だ。やっぱり目の前で大好きなアイドルが一生懸命に歌って踊っている姿を見ると、本当に元気を貰える。ここぞとばかりにヲタと一緒にMIXを大声で打つと普段抱えている嫌なことを一瞬だけでも忘れることが出来る。接触は少し緊張するけれども、アイドル側もプロだから、こんなコミュ障な自分に対しても適切な言葉を投げかけてくれる。こちらがネガティブな感情を抱くことはまず、無い。全体的に受け身だけれども、そういう元気の受け取り方が自分のようなタイプの人間にはぴったりとハマるのだ。

 

意外と忘れがちだけれども、アイドルの魅力の一つは単純に見ていて元気を貰えるということなのかもしれない。商業主義が露骨なほどに見え隠れする昨今のアイドル界隈で、この元気というテーマは今一度考え直してみてほしい部分であると思う。僕たちはアイドルから生きるための元気を貰っているんだ。

 

 

売れるアイドルの作り方を特別に教えよう。

僕は今まで、地方に住みながら、paletを中心に多くのアイドルイベントに参加してきた。おそらく僕が住んでいる地方レベルで、ここまで都内の地下アイドルのイベントに参加している人間は日本全国探してもどこにもいないと思う。一人のヲタとしてアイドルのイベントを純粋に楽しむ一方で、アイドルの運営方法、ヲタの生態に関しても興味を持って観察してきた。これから紹介する5つの項目はアイドル運営の基礎であり、これを押さえれば一応アイドルとしてのスタートラインに立てたと思ってもよい大切なポイントである。この記事がアイドル運営に苦しむ人のヒントになってくれると嬉しい。

・選択肢の豊富さ

アイドルを運営していくにあたって最も重要となるものは、そのグループの構成メンバーであり、運営側としては、メンバー選考は命を掛けるつもりで行わなければならない。このメンバー選考が、そのグループの今後を占うといっても過言ではないわけである。さて、この選考時に注意すべきポイントだが、私はメンバーの「選択肢の多さ」を意識してほしいと考えている。選択肢の多さとは、具体的に言うとルックスと性格の選択肢の多さのことである。アイドルヲタはライブが大好きだが、基本的にはヲタ・アイドルともに一体となってリズムに合わせて大声を出しつつ、目の前でかわいい女の子が一生懸命踊っていればそれで満足なのである。そこに「歌唱力やダンスのレベル」を求めるヲタはあんまり居ないというのが現状なわけである。なので、メンバー選考時には歌唱力やダンスのレベルは基本的には見なくても良い。これらは加入後にレッスンで鍛えていけば良い。一方、加入後にレッスンで鍛えられない「ルックスや性格」については神経を尖らせて精査し、メンバー選考をしてほしいところである。前述のように、ライブである程度可愛い子が踊っているということはヲタ達にとってはもはや前提となっているものであり、一般的に考えても分かるとは思うが、ブスが踊っているのを見に来る人は基本的には居ない。生歌でパフォーマンスしなくてもルックスさえ揃えれば売れるということを証明してくれた乃木〇46の前例があるように、やはりファンの99%が人間である以上、ルックスがある程度そのグループの人気を左右するといって良いだろう。しかし、単にルックスの良いメンバーを集めただけでは面白くない。ここで大切なことはルックスは良いんだけれども、違う種類の顔を集めるということである。(言い方は悪いけれども)最近流行りの女子大生的な顔は可愛いけれども、全員がそんなルックスであるとグル―プ全体で顔の均一化が起きてしまい、個々人のレベルの高さが薄れてしまいがちである。しかも、皆同じような顔だと、ヲタ側としても推しを選ぶことが出来ないという状況に陥ってしまう。だからこそ違う顔を揃えることが重要なのである。人の顔の好みというのは十人十色であるから、様々なタイプを揃え、選択肢を多くしておいた方がより多くのヲタを集めることが出来る。もう顔についてだけで疲れてきてしまったので、性格に関しては割愛させて頂くが、結局は今まで言ったことと同じで、選択肢を増やしておけばそれだけヲタを集める機会が増えるよということである。そういう意味ではメンバーの数もある程度は多い方がいいと思う。最低でも6、7人くらいは欲しいところである。(よっぽど強烈な個性のメンバーを集められたら4、5人くらいでもいいと思うけれども)一時代を築いた48グループはこの選択肢の多さを有効活用し、多くの人々の注目を集めたのではないかと、僕は考えている。

 

・CD商法の確立

 もはや、新しいCDを販売するにあたって、CDを様々なタイプ別に分けて特典をつけて、その特典目当てにCDを購入させる方法はアイドル業界では基本的な販売方法として確立されてきた。中にはそれだけではなく、CDの発売日前からリリースイベントと称してイベントをどんどん連発し、そのイベントのたびに握手会やチェキ会等の特典会を行い、CDの売上に繋げているアイドルも増えてきている。もはやこれは項目にするべきものでも無いとは思ったのだが、これはアイドル運営においては基本中の基本であり、やった方が良いというより、やらなければいけないことである。CDの売上がオリコンという形でランキングに反映される音楽業界では、CDを売り上げて上位に食い込まないと、様々なメディアで取り上げてもらえない。アイドル戦国時代と呼ばれた時代はとうの昔に終わってしまったけれども、まだまだアイドルがV系のバンド並みに存在する昨今では、やはり頭一つ抜けるにはオリコンで上位に食い込むことが一番手っ取り早い方法である。それで、某音楽番組何かに出演すれば、たちまちネットのさまざまなメディアを通して話題が広まっていく。さらに、CDを売上げると同時にヲタとの接触を増やすという点でも、CD商法は行った方が良い。純粋なオタは握手というたった数秒間の接触のために何万とお金をつぎ込んでいく。しかも、驚くべきことに機会があればあるだけお金を投資していくのである。このプロセスでは、ヲタにはお金を払って接触をしているという意識が完全に削がれている。まるでお金をゲーセンのコインのごとく消費していくその姿は価値交換の仲介物であるお金本来の意味を肌で感じとることが出来る貴重な学習の機会ともなっている。話は逸れたが、接触を減らすことは利益捻出の機会損失であるから、それは避けた方がよい。ヲタはイベントの数だけお金を使っていく。イベントの数は多ければ多いほど良いと考えて全然オーケーだと僕は思う。

・ファンへの従順さ

 今まで様々なアイドルのイベントに行ってきたけれども、基本的にアイドルヲタクは、現実世界では彼女が居ないような気持ち悪い人間であるという点は、どのグループの現場に行っても変わらない共通事項であった。基本的に若いヲタクは、異性に対する意識が高い時期にも関わらず、自分のキモさ故にリアルで全く彼女が作れないことに対するジレンマの解消としてアイドルを追いかけているようにしか見えない。女の子に対して可愛いと言いたい、けれども現実でそんなこと言ったら周りにキモがられて終わるし、ましてや彼女なんて出来ない、でもアイドルに対してだったら…!とそんな感じの若者が多いように感じる。アイドルの凄いところは、いくらキモイ人間に対してでも笑顔で握手してくれるし、チェキを一緒に撮ってくれるし、感謝してくれるし、どこまでも従順でいてくれることである。今まで彼女が出来たこともなくて、彼女が出来れば一生幸せにするんだみたいなことを考えている勘違いヲタは自分に対して優しくしてくれるアイドルにどんどんのめり込んでいってしまうのである。日常で溜まっている女性に対するストレスを全てアイドルに対してぶつけているような状況である。余りにも自分に対して優しくしてくれるもんだから、所謂ガチ恋と呼ばれる、アイドルに対して恋をしてしまう若者も多い。(※2015年10月現在僕は実際にそうなっています)その一方でおっさんのヲタというのは、アイドルをもはや自分の娘のように見ている。現場に行ったことのある人ならご存知かとは思うが、おっさんのアイドルヲタに子持ちのようなリア充な人は殆ど居ない。基本的にはハゲデブであり、その齢で結婚できなかったか、合掌。といわんばかりの風貌のおっさんが多い。そんなおっさんたちはアイドルを娘のように可愛がりその成長を見届けている。自分が投資したお金で、応援しているアイドルが有名になってくれればいいと、完全にアイドルの銀行と化している人も多い。おっさんも前述の若者同様、可愛い女の子に優しい対応をされたら一瞬でのめりこんでしまう。それはやっぱりこのおっさんたちも若者時代には持てなかった部類の人達であり、その当時のストレスをアイドルに対してぶつけているからなのかもしれない。

 こうした傾向があるので、アイドルはファンに対しては従順であることが求められる。握手会やチェキ会、もしくはSNS等の絡みで、気持ち悪い言動を目の当たりにすることは多々あるとは思うが、それをさらりと受け流せるプロフェッショナル性がアイドルには求められる。それに逐一反応して炎上するような人はアイドルになることは出来ないわけである。また、いくら普段性格が悪くても、アイドルとして仕事をする以上は純粋さを保つべきである。それは、ファンのキモヲタは純粋な女の子しか知らないからであり、もしも男と繋がっているというような事実が発覚すれば、それは現実世界同様にリア充に女の子を取られたという、純粋なヲタにとっては大変ショッキングな出来事になってしまう。それにより、現実に引き戻されたかのように冷めてしまう可能性もあるから注意をしたほうが良い。キモヲタに対して純粋な態度で接するということは、大変高い精神能力が求められるが、これはアイドルとして活動していく上では最も重要な能力であり、それに耐えうるメンタル、または演技力を身に付ければ、アイドルが皆目指しているとも言っていい役者さんへの土台にも繋がっていくのである。何故アイドルが皆役者を目指すのかというのは、実はこのファンに対する従順さを日頃から演じているところに起因しているのではないかと僕は考えている。アイドル運営をする上ではこのファンに対する従順さというのは絶対条件として身に付けてもらわないといけない。最近某アプリ等で、ファンの方の質問に対してバッサリと答えていく傾向があるけれども、これはアカン傾向だと僕は考えている。自分から日頃演技するということを辞めるという行為は、アイドルを辞めることと同義と捉えてもいい。いくらSNSであろうと、そっけない態度を取られればファンも冷めてしまう。多くの質問を受け、大変だとは思うが、そこは仕事と割り切って、スマホの前の顔はキレていても、冷静にフリックをしていて欲しいところである。

 

・ドキュメンタリー

 アイドルの魅力はアイドル自身の成長ストーリーの提供であるということはもはや多くのアイドルファンにとって共通認識となっている。アイドルが結成したその瞬間からドキュメンタリーはスタートしていると言っても良い。若い、小さな少女たちの成長は目覚ましいものがあり、大人たちの成長の比にならない。これは48グループも行っている手法ではあるが、結成から様々なシーン、特に華々しい舞台の裏側にあった苦悩の日々はカメラに収めておくべきである。これは、後々重要なコンテンツとして重宝されることになるのである。基本的に多くの人々は感情のために、もっと言えば脳内物質のためにお金を払っているとも言っていい。というかそのために生きていると言っても過言ではない。だから、感情に訴えかけるような情動的な情報というものは、人間にとっては重要な情報として位置付けられやすいのである。アイドル運営側としては、どんどんファンの感情を揺さぶるようなことをしていかなければならない。一緒に驚いて、一緒に笑って、一緒に泣けるような、そんなサービスを提供して行かなければならない。こうした意味でドキュメンタリーというのは大きな意味を成すのである。映画化とまではいかなくていいけれども、映像化して定期的にファンに裏側の苦悩、努力を見せることでファンの感情を揺さぶり、よりそのアイドルを応援する気持ちを高めてもらうことがアイドル運営の成功に繋がっていく。一気に成長していく少女たちの日常は一日一日がコンテンツである。二度とみられないその貴重な成長ぶりを見逃さずに、サービスに転換していく技術が運営には求められるのである。

 

・良質な楽曲の提供

 ヲタクはメンバー選考の部分でも触れたように、アイドルに対して歌唱力やダンス能力のレベルは求めないけれども、楽曲の良さ(=ノリが良いか悪いか)については結構敏感な生き物である。というのも、ヲタはライブ中MIXと呼ばれる気持ち悪い掛け声を、普段コミュ障なのにも関わらず、集団心理により大声で叫んでいるが、このMIXを打つうえでその曲のノリの良さというのは大変重要になってくる。余りにも音楽性が高すぎて、クラシックのような高尚な音楽を提供してしまうと、どんな曲に対してもMIXを打つ意外とリズム感の良いヲタ達もどうやってノっていいものか全く分からなくなってしまう。だから、楽曲はなるべく分かりやすくポップな曲のほうが良い。そしてそういう曲の方が万人受けしやすく、売れやすいという側面もある。僕自身も最近のアイドル楽曲のポップさは好きで、正直僕は楽曲からアイドルのファンになっていった。ちなみに僕が一番好きなアイドル曲は「Believe in Yourself !」である。

 

とまあ、ここまでダラダラと書いてきたのだが(本当はアイドル自身も歌詞を書くべきとか書きたかったけど疲れたので)、まとめると、選択肢を多く提供できるようなメンバー選考を行い、CD商法を行いつつ、ファンへの従順さを大事にして、時にはドキュメンタリーで弱い部分を見せながらも、良い楽曲と共にはつらつとライブを行えばアイドルとしての基本は全て押さえたことになる。アイドルが売れないのは以上の基本を守れていないか、運が無いかのどちらかである。これらは全てアイドルの基本事項であり、グループの違いはコンセプトの違いでしかない。アイドルはみな同じことをしているのである。こうしたことはおそらくアイドル業界では、既にマニュアル化されて出回っているような気がする。優秀な人間はすでに売れるアイドルの共通事項を見出し、マニュアル化し、売りさばいているだろう。AKBも独自の運営ノウハウを既に体系化していると思う。僕は一ファンとして、そしてアイドル運営の一助になってほしいという思いでこのブログを書いた。僕のブログにはここまでコメントがないので、ぜひこの記事に対しては皆さんの意見をお聞きしたいところである。ここで書いたことは今までのアイドルの傾向であり、これからはここに記されたことを超越したサービスを提供するアイドルも出てくるかもしれない。今後のアイドル業界も本当に目が離せない。

 

2015年10月現在、僕はすっかりPiiiiiiiNのヲタクとなり、元気に活動を続けている。孤独にヲタクをしてた昨年よりかは何人か知り合いになれたヲタクもいて、楽しくドルヲタをしている。今振り返ってみると意外とピーンはこの記事の重要事項を押さえているなあと感じる。paletしか知らず、孤独にアイドルとヲタクを観察していた時代に書いたこの記事も割とまともなことを書いているのかもしれない。この記事ではヲタクを軽蔑するような書き方をしているが、一応客観的な立場から意見を述べているだけで、この記事に書いたようなヲタクが僕だし、そんなヲタクのことを僕はむしろ好きである。まあ、とにかくこの記事から今日この日までドルヲタをしているとは夢にも思わなかった。でも、ドルヲタをすることで明らかに人生が充実しているし、単純に楽しくなっている。僕はもう少しドルヲタを続けるのかもしれない、大好きなPiiiiiiiNと共に…

小さな会場でのライブ

AKBの劇場を始め、地下アイドルの多くは小さなライブハウスでのライブを日々行っています。小さなライブハウスでのライブはやはりファンにとっては嬉しいものです。何しろ、距離が近いですから。自分の憧れの存在を近くで観ることが出来るだけで、オタはとても幸せな気持ちになれるのです。

 

アイドルは成長ストーリーを提供することが魅力の一つであることは、最近多くの場所で語られるようになってきました。小さな会場でライブをしていたアイドルたちが大きな舞台で堂々と活躍する姿に感動を覚えるわけです。今現在のpaletはまさにそのストーリーの途中で、グループ全体として魅力がある真っ只中にあると思います。今度の6月に恵比寿ザガーデンホールでのライブがあるわけですが、人で溢れる会場で、ぜひとも成長ぶりを見せてくれればと願っています(私も行く予定です)

 

所で、AKBは劇場で定期的にライブをしているわけですが、例えばアイドルストリートのグループであったり、Babymetalなんかもそうなんですがある程度規模をもったアイドルが小さなライブ会場でライブをするというのも、たまにやってみると面白いんじゃないかなと思ったりします。

 

まあ、運営側としては、なるべく多くの集客をしてチケットを売りさばいて、同時に握手会&物販もしてガッツリ稼ぎたいんだとは思うのですが、たまには「いつもは簡単に取れるチケットが取れない」という現象を作りだし、ライブに当たり前のように参戦しているオタを煽るのもいいんじゃないかと思います。何かチケットが取れないとプレミア感が出て盛り上がりますし、グループの人気が上がってきたと錯覚させることも出来ますしね。勿論そのライブならではの演出も盛り込むことも重要になってきます。ライブに行けなかった人が羨むようなライブを演出することが大切です。そういったライブがオタの間で語り継がれ、グループが大きくなったときに「歴史」として振り返る言い材料になったりするわけです。

 

とにかくアイドルの運営の方には小さなライブ会場でのライブの大切さをしっかり認識して頂きたいなと願っています。

アイドルと彼氏

アイドル活動を追いかけていると頻繁に話題になるアイドルとその彼氏のスキャンダルですが、このことについて今日は考えていきたいと思います。そもそも、何故アイドルは彼氏を作ってはいけない(※バレてはいけない)のでしょうか。ヲタの性質から考えていきます。

 

そもそもアイドルヲタというものは、現実の世界で彼女がいない(作れない)人種なのです。それは、アイドルイベントの現場に行ったことがある人なら何となくわかると思います。ナルシストか、コミュ障か、おっさんかみたいな面々が揃っています。私も含めてですが、そんな彼らは、アイドルに対して「可愛い」という感情の穴埋めを求めています。というのも、男性が「可愛い」という感情を持つとき、その対象の殆どは女性に対してのものです。あとは、たまに赤ちゃんとか、小動物とかそれくらいのものでしょう。つまり、男性に「可愛い」という感情を持たせる対象は、女性以外では代替するのは極めて難しいのです。「かっこいい」であれば、ロボットでも、俳優でもなんでも代替可能ですが。私達ヲタは、現実では彼女が作れないので、この「可愛い」という感情の矛先をどこに向ければいいか分からなくなっています。しかも、長年彼女がいないのでエネルギーが膨れ上がっているのです。そのエネルギーがアイドルに対して爆発しているのではないかと私は考えています。

 

そんな「可愛い可愛い」アイドルが他の男のものだとなったら、純粋無垢なヲタはどう思うでしょう。今まで恋愛なんてしたことのない、妄想では彼女が出来たら一生幸せにするんだとか思い込んでいる我々ヲタですから、当然怒り狂います。自分の「可愛い」の矛先が無くなってしまいますから。それは「現実の世界」でも起きている、可愛いと思う女性がリア充に取られていく世界と酷似していますから。前にも書きましたが、ヲタにとってアイドルは一種キャラクター化されています。そこに現実世界同様の現象が介入してくることはあってはならないことなのですね…

 

というのが私の持論です。ただ、彼氏が居てもばれなければ全く問題はないと思いますけどね。それで女性としての魅力が増すなら、恋愛もいいんじゃないかなと思います。まあ、私は気持ち悪い性格なので、アイドルに彼氏が居たら落ち込んじゃうタイプなんですけどね。

palet年末SPライブに行ってきました

palet年末SPライブを観に行ってきました。私は東北住みなんですが、paletのイベントのたびに東京に遊びに行ってます。毎回旅行気分で結構楽しいです。

 

今回の会場、新宿ReNYはずいぶんと綺麗な会場でした。ライブハウスとホールの中間のようなイメージを持ちました。何か毎回paletのイベントに行っていると、段々といつもいる人たちの顔も覚えてきまして、「あ、あの人だ」って人が何人か出てきて凄く面白いです。ちなみに私はコミュ障なので、まだ誰ともpaletを通じて友達になれてなくて非常に悲しい思いです。誰か友達になってくださる方がいればコメントしてください。

 

さてさて、肝心のライブですが、曲数が多くてTHE ライブ!!って感じのパフォーマンスでした。私が大好きなサマホリをライブで生で聴けたのは感激でした。また、流田プロジェクトさんとのコラボは想像通り迫力がありました。Shake My Soul は勿論、Believe in Yourself !のバンドバージョンもかっこよかったです。最後のSNOW DISTANCEでの雪の演出は非常に綺麗で、思わず見とれてしまいました。本当に約2時間、大満足の内容でした。

 

実は昨年の2周年記念ライブが私のpaletイベント初参戦だったのでしが、その後みっきーの生誕祭、SNOW DISTANCE発売記念イベ、VICTORY面会イベ、今回のライブと4回paletのイベントに行きましたが、どれも本当に楽しくてどうしてこのグループがもっと爆発的に売れないのか本当に謎です。(ただ今のファンとの距離感を保っていてほしいという思いはありますが)

 

やはり、強力なバッグがいないと売れない世の中なんでしょうか。ただ、あからさまにごり押し感がにじみ出る感じで宣伝されて、注目されても、何か安っぽい感じがして、すぐに飽きられてしまうと思うんですよね。そういうのは抜きで、大きなプロモはないけれども「paletっていうあんまり知られてないけどめっちゃ可愛くていい曲ばっかのアイドルいるんだぜ」って感じで地道に知名度を上げていった方が、人気は継続するはずです。このブログもそんな口コミの一助となるよう、色々書いていければと思っています。

一貫したテーマのもといかに継続していけるかということ

ふと今年のTOKYO IDOL FESTIVALのサイトを眺めていて感じたことは、その出演アイドル数の多さである。合計で138組も参加していたらしい。そこにはまるでインディーズのバンド達かと思うレベルでたくさんのアイドルたちが並んでいる。

 

AKB48のブーム以降アイドル業界は大きな盛り上がりを見せた。様々なタイプのアイドルが登場し、しのぎを削っている。そんなアイドル業界とちょっと似ているなと感じるのは、ゆるキャラ業界だ。ふなっしーやくまもんの登場以降、多くの自治体で様々なタイプのゆるキャラが登場した。あまり詳しくはないけれど、全国のゆるキャラ達を対象とした、人気投票的なことも行われているらしい。アイドル業界も、ゆるキャラ業界も一つの大きな転機があり、大きなアイドル(キャラクター)が登場し、それに追随するように多くのアイドル(キャラクター)が生まれ、いまや乱立しているという表現をすることが出来ると思う。

 

この乱立状態のなかで、どうすれば頭一つ抜けることが出来るのかを考えたときに、タイトルにした「一貫したテーマの継続」ということが頭に浮かんだ。ふなっしーはなんかギャーギャーうるさいイメージがあって、乃木坂は清純なイメージがあって、でんぱ組はなんとなくオタっぽいイメージがあって、paletはピュアなイメージがあって…あんまり知らなくてもこんなイメージだよなと、思い浮かべることが出来ているグループは売れていると思う。そういうグループはしっかりとキャラを確立していることが多い。逆に、イメージが湧かないグループは特筆する点が無くて、やっぱり売れてないことが多いなって感じる。どんな人でも、「普通」に魅力を持つ人は殆ど居ない。例えば、元気のない、やる気のなさそうな店主が経営しているラーメン屋さんと、容姿はキモイけど会話が上手な店主がいるラーメン屋さんだったら後者の方が行きたくなる。普通じゃない、その独特のキャラにひかれるからだ。やはり個性であったりキャラクターは重要で、全然そのグループについて知らない人でも、イメージが湧くくらいに雰囲気を、キャラを大事にして継続し続けることがこの乱立状態のアイドル業界を生き抜くための秘訣なんじゃないかと思う。TOKYO IDOL FESTIVALのサイトを見ながらそんなことを考えていたのであった。